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昨年の12月は京都に行ってきました。
冬の京都…はとても寒く、「凍てつく」という表現がぴったりです。

紅葉は終わっていたのですが、普段はあまり訪れない場所へもちょっと遠出。
といっても市内はそんなに広くはなく…
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街の名前が変わったり、通りの名前が変わるだけで、
それまでとは一変した風景を奏でる街…

それが京都の魅力でもあり、奥深さなのかもしれませんし、
年齢を重ねるごとに、その魅力は増してくるのかもしれません。
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とはいえ、観光ではなく、あくまで撮影で訪れていたわけで、

17日放送の「科捜研の女」よかったら観てください!

「枯山水」がテーマの、非常に京都らしいミステリーになってるかと思います。
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a Happy New Year 2013

本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年、秋から冬にかけて撮影したドラマが、近々放送予定です。
詳細わかりましたら、また告知致します。
映画も順次、公開中です。

虹の彼方へ…

遠く、遠くへと、

今年も自分らしい跳び方で…

跳躍、邁進していきたいと思います!!
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初めて日本海を見たのは18歳の時だった。
高校を卒業し、あてどない旅をしようと決め、
まずは長崎に向かい、そこから博多、そして山口県へ入り、
そのあと初めての日本海と遭遇した。

日本海は雪混じりの大波で、海面は暗く濃い緑色だった。
華やかな印象の太平洋とはまるで違う、寡黙な海が広がっていて、
急に一人旅が淋しくなり、心細くなってしまった。

その日はずっと、海岸線を走る鈍行列車に乗って、
窓外の日本海を眺めながら、北へ北へと向かっていった。

途中下車の記憶はないのだが、帰宅する学生の姿が消えた夜7時ころか、
夜の駅のホームの人気のなさが不気味にすら思えた頃、
泊まる宿さえ押さえてないことが不安になって、終点ではない乗り継ぎ駅で降りた。
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結局、その夜は鳥取に泊まった。
駅前のビジネスホテルに宿を取り、朝を待った。

朝が来たら、砂丘に行こう!
ただそれだけを決めて、眠った。いや、ぜんぜん眠れなかった。
眠れず夜の街を徘徊して、誰にも会わず、誰とも言葉を交わさず、朝を待った。

朝すら待てず、始発のバスに乗って向かった鳥取砂丘には、
やはり誰もいなかった。ただ無数の砂粒が敷き詰められていて、壮大で、圧巻で、面食らった。

当時の写真を、確か僕は今も持っている。ただ、そこに18歳の僕は映っていない。
映ってはいないけれど、海や砂を映していた記憶だけは、今も変わらず残っていて蘇る。
あのとき感じた「孤独」みたいなものを、今でもときどき感じることもある。

それは別に淋しいとか、悲しいとかいう感情ではなくて、
たとえるならば、あの台風一過の雲のような、鈍色の海のような、数えきれない砂粒のような、
あまりに自然で、どうしようもない、たぶんそんな類いのものなのではないだろうか?
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2012 August
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正確には、もうとっくに来ているのかもしれないが…

夏、夏、夏…。寝ても覚めても夏は夏なのである。

夏には不可思議な写真を撮れることが多い。
強力な太陽光線が、視覚とは異なる色を生み出し、
そしてまた深い深い影を作る。

夏の色彩、というのが好きだ。
青は青く、赤は赤く、太陽のように主張して潔い。
まるでジリジリと焦げ付くように、真っ白い印刷紙に浮かび上がってくる——

正直なところ、ファインダーも、液晶モニターもアテにはしていないのだ。
夏の光を前にして、眩しくて仕方がないのもあるのだけれど、
薄目がちに世界を眺めるように、瞬きする要領で、ただそっとシャッターを押す。


何が撮りたい、という訳でもなく、
何が撮れる? 映るんだろう? と僕は日頃よく思っている。

果たして、この夏、どんな一枚と出会えるだろうか?
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2012 5月 NAGANO
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友人でもあるドキュメンタリー監督、中村高寛さんが映画雑誌「キネマ旬報」で連載中の、
「黄金町ブルース」。
中村さんと黄金町で共同展示をしたことが縁で、タイトル写真を提供することとなった。

この↑の写真はそれとも別で、ごく最近に撮ったもの。

京浜急行に沿って流れる大岡川には、空が鏡のように映り込む時間があって、
もちろん天気の関係もあり、いつでも見れるものではないけれど、
こういう瞬間に立ち会えると、何故だかとても嬉しくなり、この街を少し好きにもなれる。

黄金町が好きな訳では決してなくて、それでも足を向けたくなる。
どこに寄りたい訳でもないのに、何故だか気になる、放っておけない街。

たぶん、多くの人がこの光景に見入り、そして立ち去っていったんだろう。
物悲しさが染み付いている街…。黄金町は、僕にとってそんなイメージの街だ。


その街で、今年も出演作が上映される。

横浜ジャック&ベティにて、映画「私の叔父さん」19日から一週間上映されています。
上映は午後2時から。
上映後、夕暮れの大岡川に沿って歩いたら、恐らくこんな写真の光景にも、出会えるかもしれません。
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2009/4/8 yokohama-oookagawa
AYPC(Alao Yokogi Photo Club)のワークショップに参加した2009年春の最初の宿題が、
「私の桜」だった。

開花する桜、満開になる桜、夜桜、散る桜…。

何枚も何枚も撮った中で、自分の「桜」とは何か?
そう考え、悩みながら選んだ一枚の写真がこれだった。

もう桜は終わりだなぁ…と思った矢先に出会った光景。

この年以来、咲き誇る桜よりも散っていく桜に何故か惹かれてしまう。
満開の桜に出会うたび、散り際はいつだろうかと推測する。
実はこの年以来、これほどまでの光景には出会えていないので…

一日早くても、一日遅くても、こういう光景には出会えない。
だからこその…私の桜…その一枚。

ところで、この花びらの大群は、どこへ流れていったのでしょうか?

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2012/3/11 yokohama

ときどき、訳もなく振り返る。

過去ではない。
歩いて来た道を。ただ単純に振り返る。

前方だけでなく、後方にも、
振り返らなければ気付かない風景、光景はある。

だからどんなに急いでいても、出来たらなるべく振り返る。
願わくば、そのくらいの余裕を持って暮らしたい。

少し陽が長くなったと感じられてきた夕方に、
なんとなしに振り返った西の空が、好きな感じの色に染まっていた。
結局そのあと、東へ東へと向かいつつも、西の空にカメラを向ける。

家路に帰る人々は、その空に気付いただろうか?

振り向かなければ気付かない、もったいない風景に囲まれて、
僕はヨコハマで暮らしている。
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2012/1/21 yokohama
土曜日の夜。

歩き慣れた道を辿り、行きつけのバーへと向かう途中で、
雨に濡れた路面が色鮮やかに映えていて、僕は思わずカメラを取り出した。

写真を撮るってことは、いつも衝動的で、名付けようのない行為だ。
考えてはいけない。身構えてもいけない。
うまく撮れないかも…。そんな失敗も恐れてはいけない。
雨だろうが、風だろうが、
楽しかろうが、淋しかろうが、心のスイッチは突然入る。
そんな瞬間にカメラの電源は入り、シャッターは押される。

そしてその瞬間の為だけに、
折り畳み傘は用意しなくっても、ポケットにはいつもGRが入っている。

雨の夜の僥倖。

たとえばこんな瞬間の、こんな一枚が残ることで、
僕の週末は幸福にもなる。
なんともささやかな幸福を、一枚、一枚積み上げる。
土曜の夜の課外授業。。。