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2011/6/22 yokohama
ブログを始めてから6年が過ぎた。
一年ごとにタイトルを変え、引っ越しを繰り返し、その年に惹かれたテーマで続けてきた。

ある時は文章…、ある時は写真…、告知ばかりになった昨年は、撮影に費やす時間が増え、
あまり更新も出来なかった。

写真を撮ることも、文章を書くことも、基本的にはとても好きだ。
色のない日常や、感情の消えた時間に、自在に思いを重ねることが出来る。
そしてまた自分を放ったらかし、誰かを演じている時間もとても好きだ。

僕の過ごす日常は、不安定に安定していて、心はいつも放浪している。
出会いと別れと再会と… 山あり谷あり河もあり… 
だからときどき、過去のブログを読み返し、自分の軌跡を辿ってみる。
僕の過去のブログは、他の誰でもなく、自分自身の為に続けていることなのかもしれない。


2012年から、これまでのホームページやブログを、このページに移行し、
またこれまで通りに写真を載せたり、文章を綴っていこうと思います。

一枚の写真に、ほんの少し言葉を添えてあげて…


photo diary ではなく、photo essay と、
これまたほんの少し、自分にプレッシャーをかけてあげて。

こちらも気長に更新していくつもりなので、
どうぞこれからも、気長にお付き合いください。。。


草野康太
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映画「ソウル・オブ・ロック」が本日もうまもなく公開される。
一週間のみの、限定レイトショー。

真新しい台本をもっらたのは昨年10月の半ば。
同時に原作漫画も頂いて、その圧倒的なヴィジュアルを前にして悶絶した。

だが、ためらっていても仕方がない。撮影前の衣装合わせで、覚悟を決めた。
鏡に映る自分を見て、やるしかないと腹をくくった。

役は、自分一人で構築するものではない。
監督はじめスタッフ、特にスタイリスト、ヘアメイク、
更には共演者によっても、自分では思いもつかないような「役」と出会わせてもらえる。

今回の「ユダ」役も然り。
自分一人では、手も足も角も出ない、ハードルの高いキャラクターだった。

いつかDVDになったとしたら、変身していく様子がドキュメントされていることでしょうが…
演じている時間より、準備している時間のほうが長かったかもしれない。

そして演じ終えたとき、
「あぁ、もう少しこの人(キャラクター)でいたかったなぁ…」と、

そう思ってしまうから、また次なる人格、キャラクターを求めて、
僕はさまよっていくのです。。。




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「私の叔父さん」

 (Click!) 

出演した映画を観るときは、いつだって緊張する。
出演したシーンが大幅にカットされていたこともあるし、
「使わないよ」と、そう言われたシーンが残っていて、安易に演じた自分を後悔したこともある。

僕が出来るのは現場で全力を尽くすことだけで、
撮影後は監督はじめスタッフに委ねなければならない。
だからこそ完成された映画を観るとき、期待と不安とがないまぜになって、
出来れば一人でこっそり観たいと、その場から逃げ出したくなることもある。

映画「私の叔父さん」は監督の細野辰興さんが、助監督時代からずっと映画化を夢見、
そして以来ずっと温めつづけてきたきた企画だ。
と言ったって、ただただ温め続けてきた訳ではなく、
何度も何度も、生み出そうとしては壊し壊され、
産声をあげそうになっては流れ流され、ようやく辿り着いての完成だ。

そんな経緯も知るだけに、試写を観るのは緊張した。
ましてや、大切な人を招待していたので尚更のこと。

最近お気に入りの試写室で、スクリーンに映し出された映像を見ながら、
汗が沸騰しそうな暑さの中で撮影していた日のことを思い出していた。
ただそこに映し出されているのは、僕のまったく知らない映像の数々で、
当たり前のこと、そこに撮影時の苦難なんてものは映し出されてなく、
僕はただただ一人の観客として、その映画に見入ってしまった。

主演の高橋克典さんと、寺島咲さんの表情が愛らしく、そして切なく、
気付いたら、自分が出演したことすら忘れ、映画の中に浸ってしまった。


最近、あまり見かけなくなった種類の映画だと思った。
現代と過去が入り交じりながらも、何故かいつも懐かしい。
雨が止んだのにずっと傘を差し出してしまうように、
人は人のことだけを想い、人は人を見つめている。
そんな映画を、自分はずっと欲していたのではないかと。
ただ一人の映画ファンとして、「私の叔父さん」の完成を喜びたい。


そしてまた、映画館という暗闇の中で、映画を観るという行為にも思いを馳せる。
禁忌の愛を描いたこの映画にも、やはり映画館の暗闇は心地よく相応しい。
身を潜めるような暗闇の中で、じっと目を凝らし、耳を澄ませ、心を揺り動かせながら…
映画館でこそ観てほしい映画。

そんな映画に参加出来たことを心から誇らしく思う。
そう思える瞬間に立ち会うために、僕はこれからもこの仕事を続けて行くのだ。



補足ながら、この映画には出演だけでなく、僕が撮った写真も登場してくる。
「使われなくても仕方ないな…」
そう思っていただけに、チラリと映ったその写真は嬉しかった。
この映画のカメラマンの金子さんが、「この写真いいよ!」そう言ってくださった写真がしっかり残されていたので。。。



映画「私の叔父さん」は、3月3日から、撮影地でもあった九州にて先行上映。
そして4月7日からは、東京を皮切りに全国ロードショーされていく。
地元ヨコハマでも公開が決まっていて、それもまた楽しみにしている。
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永年の想いを紡ぎあげた細野さんに、そして金子さんに敬意を込めて—